高層ビルが立ち並ぶ大都市や高圧線付近のクレーン施工では、さまざまな問題がございます。
それはクレーン旋回による接触対策となります!
現場管理者は、熟練クレーンオペレーターの腕に任せていますが、近年そんなオペレーターも不足している状況でございます。
特にJRなどの線路付近では、線路の数m以内の侵入が制限されており、クレーン作業時には監視者が専属で立ち会っています。人件費も+1名
実際に監視者が、上空のクレーンブームを見続けて範囲を監視するという作業は無理ゲーなのです。
しかし!クレーンという重機は現場になくてはなりません。
さてさて、そんな困ったを解決できるシステムが今回紹介する3Dバリアです。
このシステムを採用することによりクレーンオペレーターが旋回状況及び旋回範囲を可視化することができます。熟練オペレーターも監視者も不要となります。
(多分心配で監視者をつけると思いますが。。。)
技術提案にも活用されているシステムのため、この記事を読んで安心安全な現場を手に入れましょう!!!
では行きましょう!!
施工領域安全監視システム 3Dバリア
商品概要
GNSSを使用して重機の位置を取得し、車載モニターにブーム先端の位置関係を3次元座標で表示するシステムです。作業可能または禁止エリアを「高さ」「幅」「奥行き」の3次元データで作成し、設定した危険エリアへ侵入あるいはエリアから外れた場合は、パトライトとブザーで危険をお知らせします。
衛星が入らない現場ではトータルステーションによる代用も可能です。
(天気の影響やレーザーの視準の関係でGNSSを推奨します)
導入メリット
・3次元による施工エリア監視プログラムに変えたことにより、監視員労務費の削減となるため、経済性の向上が図れます。 ・3次元による施工エリア監視プログラムに変えたことにより、施工エリアのリアルタイムな3次元監視となるため、安全性の向上が図れます。
・重機(クレーン等)を利用し、施工エリア以外に公道や構造物等の危険な領域があるような現場。
エリアは勾配・多角形等、3Dの自由形で作成可能
施工エリアまたは進入不可エリアは、3次元座標データにより勾配、多角形、地表面から離れた位置等自由に作成できます。エリアを複数登録することで、施工現場全体の安全管理に活用できます。
警報通報機能
3段階まで管理値をもうけられ、それぞれの段階に達した場合に該当の色のパトライトが回転し、ブザーがなります。
・作業可能エリアを出る ・禁止エリアに入る ・周囲構造物との離隔管理 ・他の重機と接近 等
実際に導入した感想
Q
今まで抱えていた課題、もし3Dバリアのシステムがなかったらどのように管理していたか教えてください。
A
敷地内に高圧線があるのですが、その離隔範囲を守りながら施工する、というのが条件なので、それで導入いたしました。もし3Dバリアがなかったら人の目とトランシットなどを使って、常に人が張り付いて監視しなければならなかったと思います。とはいえ高さの管理に関しては人の目では難しいものがあるので、正直、どうしてたかな?というのがありますね。
クレーンのオペ室から高圧線が目視できることはできるのですが、触れてはいけない、というのならば目視でもいけます。ただ、高圧線から11mの範囲に入ってはいけない、というのがあるので、目視ではそこの管理ができないんです。その点、3Dバリアは自由に形・範囲を作れるので良かったです。
Q
実際に導入してみて評価はいかがですか?
A
実際、入ってはいけない11m+マージン分1mの範囲で管理していたのですが、そこのマージン分に入ると黄色いパトランプが点灯し、警報が鳴ることで注意喚起できるので、安心できました。完全に監視員をつけなくても良くなったわけではないのですが、3Dバリアを使わなかった場合はもう一人、必要になっていたと思います。
ワンポイント
このシステムは、線路、高圧線、高層ビルといった離隔範囲を守りながら施工をするという条件がある現場に適したシステムとなります。
実際にクレーン旋回範囲を守りながらという条件は多くあります。
システムを導入するだけで安心安全に施工ができ、監視者も不要になるということは、施工上メリットでしかございません。
価格は、直接メーカーお問い合わせにどうぞ。
正直安くはないです。もっと安くて気軽にクレーン範囲を制限できるシステムはないの?といった疑問がでると思いますので、次回はレーザーシールドを紹介します!!
以上ありがとうございました。
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