提案項目:鉄筋の錆に対する品質管理
錆びた鉄筋は、コンクリート内で膨張しひび割れや耐久年数の低下及び品質低下となる。
NETIS:KT-150006-VE 活用促進技術
メーカーノックス
概算金額:サビラーズ約3万円一斗缶
仕様:コンクリートとの付着を阻害しない鉄筋の防錆剤
①何について何をする技術なのか?
・RC構造物における鉄筋の耐食性を大幅に向上させ、コンクリートとの付着を妨げない鉄筋用防錆剤
②従来はどのような技術で対応していたのか?
・ポリ塩化ビニル系熱収縮性チューブ
①どこに新規性があるのか?(従来技術と比較して何を改善したのか?)
・鉄筋の防錆をポリ塩化ビニル系熱収縮性チューブから塗布型(塗膜型)の防錆剤に変えた。
②期待される効果は?(新技術活用のメリットは?)
・塗布型に変えたことにより、曲げ加工部や配筋した箇所でも簡単に防錆処理が出来るので、ポリ塩化ビニル系熱収縮性チューブでは対応しにくい箇所の品質の確保が出来る。
・塗布型に変えたことにより、ポリ塩化ビニル系熱収縮性チューブの加熱処理などの作業を省けるので、経済性の向上が見込める。
・塗膜型に変えたことにより、コンクリートの付着を阻害しないのですぐに施工できるため、従来ポリ塩化ビニル系熱収縮性チューブを取り外してできた産業廃棄物の発生は抑えられ環境にも配慮できる。
コメント:工種に鉄筋工がある際は、必ず使用するといっても過言ではない、サビラーズシリーズ。昨年価格変更があり、値上がりとなったがそれでも3万円ほどで購入することができる。
期間によって使用するものを変えていくのが良い
3~6ヶ月:サビラーズorサビラーズエアゾールタイプ
6~12ヶ月:ハイサビラーズ
どちらを使ってもNETIS番号の問題はない。
NETIS:QS-160012-VE 活用促進技術
メーカー東亜オイル興業所
概算金額:2万円一斗缶
仕様:生コンの付着を妨げない鉄筋防錆剤
①何について何をする技術なのか?
・鉄筋コンクリート工事において生コンの付着を妨げない鉄筋用防錆剤
②従来はどのような技術で対応していたのか?
・熱収縮性チューブ
①どこに新規性があるのか?(従来技術と比較して何を改善したのか?)
・鉄筋の防錆方法を、熱収縮性チューブから防錆剤の塗布に変えた。
・防錆剤の塗膜は、セメント成分に触れると溶解するようにした。
②期待される効果は?(新技術活用のメリットは?)
・熱収縮性チューブから防錆剤の塗布に変えたことにより、火気を使用することなく、刷毛やローラーで塗布できるため、安全性および施工性が向上する。
・熱収縮性チューブから防錆剤の塗布に変えたことにより、コンクリート打設前のチューブの除去が不要となるため、工程短縮および施工性の向上が期待できる。
・塗膜がセメント成分に触れると溶解することにより、コンクリート打設によって塗膜がなくなるため、生コンと鉄筋の付着を妨げない。
コメント:こちらもサビラーズ同様活用促進技術となっておる錆防止剤である。
NETIS文章からも読み取れるように、主に躯体からでた鉄筋に対して使用するを推奨している。つまり打設から次回打設までの間の錆防止である。
期間も〜6ヶ月と決まりがある。
塗膜は、セメント成分に触れると溶解するため、生コンと鉄筋の付着を妨げないのがポイントとなる。
NETIS:KT-170065-VE活用促進技術
メーカーノックス
仕様:錆びた鉄筋に塗布するだけで鉄材や赤錆部分を安定して強固な黒皮被膜に転化し、さらに樹脂皮膜を形成することによって防錆効果を発揮。
付着を妨げない錆転化型防錆剤
①何について何をする技術なのか?
・錆びた部分等の鉄筋の塗布型錆転化処理剤及び防錆剤(ラストクエンチ)。
②従来はどのような技術で対応していたのか?
・錆びた鉄筋にケレン作業で錆を除去した後、防錆剤を塗布していた。
③公共工事のどこに適用できるのか?
・鉄筋コンクリート構造物の露出鉄筋
・錆の発生した鉄筋
④その他
・ラストクエンチは赤錆に塗布すると、強固な黒皮被膜に転化し防錆効果を発揮する。強い還元力を有する有機酸により、赤錆である酸化第二鉄を溶解し、鉄とキレートを生成して四酸化三鉄に転化させている。この四酸化三鉄は、化学的に安定で強固な結晶構造を持つ黒色の被膜を形成。さらに樹脂成分が防錆効果の耐久性を向上させている。
・従来技術は溶剤が主原料で引火性があり扱いが大変であったが、水溶性タイプとしたことで引火性が無く扱いやすくなった。
・鉄筋の赤錆転化後の黒皮被膜については「2ヶ月程度の防錆効果」があります。
・一般的な防錆剤として「3ヶ月程度の防錆効果」があります。
①どこに新規性があるのか?(従来技術と比較して何を改善したのか?)
・錆びた鉄筋の処理をケレン作業後、防錆剤を塗布していたが、塗布型錆転化処理剤・鉄筋防錆剤に変えた。
・防錆剤塗布作業の溶剤型防錆剤から、水溶性のエマルジョンに変えた。
②期待される効果は?(新技術活用のメリットは?)
・塗布型錆転化処理剤・鉄筋防錆剤に変えたことにより、ケレン作業がなくなり工程短縮、経済性の向上が図れる。
・水溶性エマルジョンの塗布型錆転化処理剤・鉄筋防錆剤に変えたことにより、複雑な配筋部や狭いスペース等のケレン作業が出来ない部分での施工が可能になり施工性の向上が図れる。
・水溶性エマルジョンに変えたことにより、引火性が無くなり安全性が向上し、臭気も少なくなり環境(周辺環境・作業環境)の向上が図れます。
③その他
・ラストクエンチは、有効成分を独自技術により水にて乳化し、水溶性エマルジョンとすることにより、臭気を抑え、引火などの作業環境の問題を改善し、作業者の安全を考慮した塗布型錆転化処理剤・鉄筋防錆剤です。
コメント:同等品でラスクリアという商品があるがR3/3月にNETIS登録終了となるため、ラストクエンチを推奨する。
やはりノックス社の製品はコンクリートに最適なメーカーだと言える。
サビラーズ含め活用促進技術となっているので間違えないだろう。
スーパーサビコンは躯体からでた鉄筋に対しての使用を推奨しているため、さまざまな使用用途としては、サビラーズを活用するべきである。
提案文章案
こちらに関しては、鉄筋の錆発生を抑制し品質管理に務めるといった内容が良い。
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