提案項目:道路規制の夜間に伴う安全対策(点滅灯)
現在様々なメーカーより点滅灯が登場している。
様々な商品の中で各提案に使える商品をピックアップして紹介する。
・ニューネオソーラーREVO
メーカー仙台銘板
概算金額:レンタル600円/月(台)
初回基本料300円
仕様:ベクション効果を発揮する点滅灯
①何について何をする技術なのか?
点滅灯を同期またはリレー点灯をさせることでベクション効果を生み出す技術
②従来はどのような技術で対応していたのか?
乾電池式や太陽電池式のもので同期やリレーはなく、単独で点滅するものだった
③公共工事のどこに適用できるのか?
・工事規制区間全域
・交通規制を行う区域
・速度が出やすい、もしくは落ちやすい場所
④その他 ベクション効果とは
視覚刺激によって運動感覚が引き起こされる、視覚誘導性自己運動知覚(ベクション)を利用し、ドライバーの速度感覚をコントロールし規制区間での減速をうながしたり、渋滞の緩和や追突防止に寄与する効果
メリット:ベクション効果による視覚誘導性自己運動知覚を利用することができ、この効果によりドライバーの速度コントロールが可能となる。
デメリット:設定に手間が掛かる。
コメント:こちらは従来の点滅灯とは異なった商品である。従来では同期して点滅することや視認性が良い点が評価とされてきたが、ベクション効果といった新たなドライバーコントロールを可能とした商品となるため、交通事故抑制に期待が持てる。
特に夜間解放の路肩交通規制や単管バリケードなどにおける規制の夜間視認性において活躍できる商品である。
・NEWネオソーラーⅢ
メーカー仙台銘板 五洋建設
仕様:点滅間隔切替機能付・全方向対応・同期システム太陽電池式、防水型工事用点滅灯
①何について何をする技術なのか?
港湾海岸工事、空港工事、河川・道路工事などにおいて、船舶衝突事故、空港灯火への損傷事故、車両追突事故を防止するため、危険箇所を複数のLED点滅灯により同期明示し、2パターンの点滅切り替えすることで、海上および陸上の土木工事全般で使用可能なシステム。
②従来はどのような技術で対応していたのか?
・乾電池式保安灯で対応。
③公共工事のどこに適用できるのか?
・港湾海岸工事
・空港工事
・河川・道路工事
④その他
・同期点滅には電波時計に使用されている「標準電波」を利用しLED発光。
・標準電波を一定時間ごと受信して複数個の製品は同時に点滅。
・同期システムのLED点滅は、4秒1閃(海上用)と0.5秒1閃(陸上用)の切替が可能。
・防水機能(JIS IP-X7)搭載。
(IP-X7:深さ1mで30分水没試験を行い、内部に浸水がなく、試験前後で重量±0.2g以内。)
・LEDを6方向に取り付け、全方向視認性対応の構造。
・電池はニッケル水素バッテリーを使用し、電池寿命は3~4年。交換可能。
メリット:
同期システム機能付きの全方向LED灯点滅に変えたことにより、交通船や一般車両、通行者等に危険箇所や工事箇所の形状をより分かりやすく知らせることができるので、危険箇所明示範囲の視認性の向上が図れる。
また、1m程度水没しても故障しない防水機能(IP-X7)と、4秒1閃(海上用)と0.5秒1閃(陸上用)の2パターンの点滅表示切替に変えたことにより、浸水のおそれがある、港湾海岸・河川工事等での使用が可能となり、交通船や護岸部等の一般通行者に対しても、危険箇所をわかりやすく知らせることができ、従来より使用範囲の拡大が図れる。
デメリット:特になし 防水関係をメインとしてNETIS登録しているため、港湾関係に有効か。
コメント:こちらの商品は360度の視認性が期待できる商品である。従来の点滅灯では前後の視認確認しか行うことができず、左右つまり様々な方向での確認に対して問題が出てしまう。つまり、カーブまたは直線ではない交通規制に有効な商品である。
・通信式同期工事灯 アイコレクト
メーカーダンレックス、仙台銘板
仕様:リン酸鉄リチウムイオン電池を使用した工事灯を2.4GHz周波数帯を用い同期点滅させる技術
①何について何をする技術なのか?
・工事規制区域でリン酸鉄リチウムイオン電池を使用した工事灯を2.4GHz 周波数帯を用い同期点滅させる技術
②従来はどのような技術で対応していたのか?
・ソーラー工事灯
③公共工事のどこに適用できるのか?
・工事規制が必要な工事
①どこに新規性があるのか?(従来技術と比較して何を改善したのか?)
・ソーラー工事灯から、2.4GHz周波数帯を用い同期点滅する工事灯に変えた。
・二次電池をニッカド電池やニッケル水素電池からリン酸鉄リチウムイオン電池に変えた。
②期待される効果は?(新技術活用のメリットは?)
・2.4GHz 周波数帯を用い同期点滅させる工事灯に変えたことにより、場所や地域に捉われず同期点滅が可能となり規制ラインが視認し易くなるため、安全性の向上が図れます。
・二次電池をリン酸鉄リチウムイオン電池に変えたことにより、充放電回数が増加するため、品質(耐久性)の向上が図れます。
・二次電池をリン酸鉄リチウムイオン電池に変えたことにより、有害物質やレアメタルを使用しないため、環境負荷低減が図れます。
コメント:従来の工事灯は、GPSや電波による同期点滅が主流であった。しかし、これらだと電波の乱れにより確実な動機が行われないことも多くみれていた。
こちらの製品は製品同士が同期し合うため、確実な同期点滅を可能にする。
安全性の向上には、確実な同期点滅が欠かせない。
また、新な機能も注目したい。
オートライト発光である。自動車のオートライトが作動する約1000Lxから発酵を開始し、
夜間のみならず薄暮時やゲリラ豪雨などの天候不良において点灯を開始する。
霧が発生する場所や台風時期の提案にも使える。
やはり、工事灯においては仙台銘板が優れている。さまざまな規制状況や工種に応じた提案が可能である。
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