交通規制で長らく活躍してきた進入車両強制停止装置「とまるくん」。交通規制に関わる方で「とまるくん」を知らない方はいません。「とまるくん」は、10年以上前より製品化され、これまで多くの現場で安全を守ってきました。私が携わった現場でも、この「とまるくん」のお陰で交通誘導員と車両の接触を回避できたことがございます。「とまるくん」を設置していなかったらと思うときっと大事故となっていたと思います。
そんな「とまるくん」は多くの現場で活躍を認められNETISもVEとなりました。VEも10年が経過し、数年前よりNETIS登録商品ではなくなってしまったのです。
しかし、NETIS登録がなくなった今でも、高い安全性から現場の大小問わずいまだに活躍しております。技術提案でも活用文章に工夫を入れ提案しております。
このような実績と評価より誰もが「とまるくん」に変わる商品はもう生まれないと思っておりました。
テロ対策製品として、海外の同等なものがあるのですが、正直一般的な交通規制では活用できないな〜と思うものばかりでした。
そんな時、ふとNETISサイトを見てみるとなんと車両突入阻止バリケードのHERCULESヘラクレスがNETIS登録となりました!!!この商品は、数年前に主にイベントとごく一部のNEXCO規制現場で活用されておりましたが、とうとう一般的な交通規制用として製品化されたのです。
今後、間違いなく一般道の現場で活躍してくれるでしょう。
そんな製品を紹介しないわけにはいけません。
早速いきましょう!
車両突入阻止バリケード「HERCULESヘラクレス」
レンタルの取り扱いは今後各業者の動向に注目
商品概要
道路工事現場への誤進入車両の強制停止となります。
小型タイプは車両突入スピード80km/h以上に対応となり、今回NETIS登録されているのも小型タイプとなってます。
技術内容として、通行車両が誤って作業域に突入した時に車両を最短で強制的に停止できる技術であり、この技術の活用により現場作業員の安全と安心を確保し、運搬時の軽量化と設置の容易化が図れます。
導入メリット
基本的には、これまでの「とまるくん」と同じ考えで問題ありません。
突入車両の衝突エネルギー吸収を、バリケード部(スリット鋼板と支柱によるトラス構造)の変形で衝撃吸収します。 変形と共に衝突時にのみ路面に食い込むスパイクピンを搭載。スパイクピンを搭載することにより、アスファルト舗装や氷雪路面に突き刺さることで停止効果が生まれ、安全性が向上します。 特殊ゴムが裏面についたフロントパネルを前面に取り付けたことにより、車両前輪が乗り上げるため、跳ね飛ばさずに引き込む作用が生じ、2次災害を防止します。 また車両の自重がパネルにかかり特殊ゴムと路面との摩擦による停止効果が増し、安全性が向上します。
ワンポイント
時速80km/h以上で突入するテロ車両・暴走車両を強制停止するヘラクレスは、北海道地方
文部科学大臣賞を受賞しております。また、NETISの登録もHK(北海道)であります。HKのNETIS取得は難しいと聞いておりますので、技術力の高さ評価が伺えます。
最後に
車両突入阻止バリケード「HERCULESヘラクレス」はいかがでしたでしょうか。とまるくんに変わる商品はないと考えられておりましたが、この製品化とNETIS登録は嬉しく思います。どの業者がレンタルの取り扱いを行うのかは今後に注目ですが、この製品の活用により多くの現場を支えてくれることを願っております。
質問などはメールにてお待ちしております。
以上ありがとうございました。
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