提案項目:桁架設における施工・品質管理
・橋梁桁変位自動計測システム(3Dブリッジ)
概算金額:レンタル20万円/週
初回基本料、設置施工費150万円
仕様:橋梁の上部工工事において、桁の位置や高さを管理するための計測システム
・桁の3次元位置をトータルステーションやGNSSでリアルタイム計測しパソコン上で確認できる技術。 ・本システムは、トータルステーション使用の場合、モータードライブトータルステーション・架台・プリズム・パソコン・3次元変位データ表示プログラムで構成される。 ・現場事務所のパソコン内に本プログラムを入れ、本プログラムがトータルステーションを制御し計測する。 ・プリズムを施工する桁に設置し、モータードライブトータルステーションによりリアルタイム計測し、設計位置に桁を移動させ施工していきます。 ・GNSS使用の場合、送り出し工法に使われ、桁にGNSS受信機を取付け3次元計測を行う。但し、GNSSを使用して、張り出し工法を行う場合、測点数が多くなるためGNSS受信機が多数となり、経済性が劣るため実施していません。
メリット:
・リアルタイム計測に変えたことにより、パソコン上で確認できるため品質の向上が図れます。
・リアルタイム計測に変えたことにより、TSによる人的な測量作業がなくなるので経済性の向上が図れます。
・橋梁に取り付けたプリズムを複数点計測することにより、橋脚の傾斜状況もリアルタイムに把握できるので品質の向上が図れます。
デメリット:
費用対効果
計測ネットサービスが主要都市にしか拠点がなく、遠方だとその分出張費が掛ってしまう。
自動計測でなければ、トータルステーションで対応可能。
コメント:
桁架設の施工と品質管理では必ずといって良いほど提案されている3Dブリッジ。
システムも桁架設における文章構成のため、提案でも書きやすい。
主に3Dブリッジにおける自動計測と実測値のズレ(高さと平面)を観て修正する。といった文章が良いだろう。
リアルタイム観測にはK -Cloudが必要となる。
・桁架設時における橋脚及びベントの傾斜管理
無線式傾斜監視システム チルフォメーション
概算金額:レンタル12〜14万円/親機1台子機1台
初回基本料5万円 設置施工費20万円
仕様:小型2軸傾斜計を用いた無線式動態観測システム
・広域の地表面や構造物の傾斜観測について、小型2軸傾斜計および無線中継機を用いて遠隔一元監視するシステム
メリット:
・小型の2軸傾斜計を養生ケースに収納し、9V電池で作動する仕様とした。
・閾値や計測頻度を任意で設定可能でき、予め設定した閾値を越えた際は、警報メールを発信する。
・PC管理画面に背景に現場図面や地図を挿入できるシステムとした。
・無線中継装置を使用できる仕様とした。
期待される効果は?(新技術活用のメリットは?)
・小型かつ電池で作動することにより、設置場所の自由度が高く、様々な現場ニーズに適用できる。
・閾値や計測頻度の任意設定や警報メールの自動発報機能により、確実な傾斜観測を実施できる。
・PC管理画面の背景に現場図面や地図を挿入することにより、計測位置が判り易く、計測結果の工学的判断が容易となる。
・無線中継装置を使用できるため、長距離でのテータ取得が可能となり、広範囲の動態観測に適用できる。
デメリット:
親機側には、AC100Vが必要となる。構造物取り付けの際専用金具があるため、設置時にはメーカー立ち会いした方が確実である。つまり、現場対応できない。
コメント:
2軸傾斜管理に特化した商品であるチルフォメーション。精度も±15となり高精度ではないが桁架設時の変化を確認することができる。
子機が無線となるため、複数の設置が可能であることもメリットである。
また、傾斜管理をタブレットやPC画面でリアルタイム確認でき見える化にも繋がる。
・傾斜測定管理システム「チルトウォッチャー」
概算金額:レンタル30万円/月
初回基本料5万円 設置施工費100万円
3Dブリッジと同時期設置により設置施工費は抑えられる。
仕様:
傾斜管理が必要な工事において高精度傾斜計を使用し、ベントや法面、構造物の傾斜を計測する技術
①何について何をする技術なのか?
・倒壊や地滑り等の懸念がある工事で傾斜計を使用し、支保工や仮設物、或いは構造物本体の傾斜、又は地滑り変位を計測する技術
その他
・本システムは、現場の変位を高精度傾斜計を使用し、24時間自動で監視します。
・離れた場所から計測データを閲覧するために、インターネット回線が必要ですが、通常の光回線やADSL回線だけでなく、モバイル通信内蔵の簡易ルーターを繋ぐだけで簡単にインターネット環境を実現できます。
・傾斜計は、現場状況に応じて最適な傾斜計を選定し設置します。
・機材費としては全てレンタル(損料)として計上します。
メリット:
②期待される効果は?(新技術活用のメリットは?)
・倒壊や地滑り等の懸念がある工事において、下振りや伸縮計を用いて変位量を求める作業から、傾傾斜計を使用し、支保工や仮設物、或いは構造物本体の傾斜、又は地滑り変位を計測する技術に変えた事により、下記の効果が期待できます。
・24時間滞りなく監視が出来るようになるため、安全性が向上します。
・無人で自動的に計測を行うことが出来るので、経済性が向上します。
・リアルタイムで情報共有が可能となり、施工上の安全確認にかかる人工と時間が縮減できるため、施工性及び経済性が向上します。
コメント:
こちらは計測ネットサービス社による高精度な傾斜計となる。先程のチルフォメーションの違いは高精度傾斜計となるのと複数台の設置ができないこと。
しかし、このチルトウォッチャーを掲載したのは、3Dブリッジと同じメーカーのため、設置施工を同時期に行えば初回費用を抑えられるといったメリットがある。
また、K -Cloudによるリアルタイム管理もトータルで行うことができる。
さまざまな機器がさまざまなメーカーだと現場管理者は、多数なプラットフォームでリアルタイム数値を観なくてはならなくなり統一性が生まれない。
K -Cloudで一括管理することにより、その手間とストレスがなくなる。
傾き率○%で警報と現場管理者にメール配信といった提案内容がよい。
その後水平に戻す。
・ベント及び橋脚の沈下管理
ワイヤレス沈下センサー「ワイモス」
概算金額:レンタル40〜50万円/台 受信機のより変動あり
初回基本料及び設置施工費120万円
仕様:回転レーザーレベルと無線搭載の受光センサーを使用して、複数個所の沈下と隆起をリアルタイムに計測するシステム
・受光センサー1台当たり0.2秒ピッチで計測可能。
・受光センサーの受光縦幅は約10cmと約30cmである。
・約10cmの受光センサーは単三電池2本で約12時間連続測定可能。約30cmの受光センサーは給電式である。
・受光センサーは回転レーザー1台につき、最大99台まで制御可能。
・受光センサーの無線通信可能距離は見通しで最大300mである。
・計測用PCにおいてインターネットの通信環境が存在し、NETIS番号:KT-160109-A「計測統合クラウドサービス【K-Cloud】」を併用する事により、現場事務所外でもスマートフォンやタブレット端末、PC等、インターネットを通して、クラウド上の計測状況をリアルタイムで閲覧することが可能である。
・インターネット回線に計測用PCが接続されている状態で、設定しておいた管理値を超過した場合、事前に登録したアドレスに警報メールを一斉送信する事が可能である。
・PC上の計測画面は、受光センサーごとの測定値と相対値と、瞬時グラフ及び経時グラフで閲覧が可能である。
メリット:
・レベルを使用して沈下及び隆起を水準測量する方法から、回転レーザーレベルとワイヤレス受光センサーを使用して計測するシステムに変えた事により、下記の効果が期待できる。
・リアルタイムで計測データが閲覧でき、クラウド上でも閲覧できるため、施工性が向上する。
・0.1mm単位で計測するため、レベルで測るよりも質の高い計測できるので、品質が向上する。
・無人で計測可能なため、経済性が向上する。
・危険な場所でも無人で計測が可能なため、安全性が向上する。
・計測用PCにインターネット接続がある場合、管理値を超えると、即座に管理者に警報メールが送信されるため、安全性の向上が図れる。
・設計値と実測値の比較をリアルタイムで表示する事で、施工性及び品質が向上する。
デメリット:
電源にはAC100Vが必要となる。回転レーザーと受信機に障害物が多い場合、複数台必要となる。
コメント:
こちらのシステムは無人で沈下測定ができるシステムである。軟弱地盤における沈下や隆起
を自動リアルタイム計測により安全性や施工管理が行える。
沈下や隆起を無人で自動計測できるシステムがあっただろうか?地盤が優れない場所での施工にはとても優れているシステムである。
後は、概算金額を見て費用対効果があるかで採用を決めたら良い。
メーカーは計測ネットサービス社のため、K -Cloud管理が可能となる。
橋梁桁架設における品質、施工管理は以上となる。
やはり計測ネットサービス社のシステムが強い。桁の変位や傾斜観測、そして沈下管理もトータルで計測することができ、K -Cloudによる見える化も素晴らしい。
工程が合い同時期に機材の設置ができれば初回費用は抑えれるため、そこはうまく活用してほしい。
提案の内容は別途相談とさせていただく。
※桁架設時の安全管理としての気象観測は別記事に書いているのでそちらを参考に
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