技術提案内容:杭打ちにおける品質管理
・杭打設管理システム(パイルナビ)
概算金額:レンタル月40万円/台
別途諸経費で100万円以上かかる
こちらには付随して、
計測統合クラウドサービス【K-Cloud】
NETIS:KT-160109-VR が必要となる。
仕様:杭打設工事において位置出ししたデータを車載モニターに表示させ管理するシステム
・杭芯をTSやGPSで直接計測し杭位置を車載モニターに表示させ杭打ちする
メリット: ・TSやGPSによるリアルタイム計測に変えたことにより、システム画面を見ながら杭芯の位置を直接計測し杭の水平位置と傾き(建ち)が確認できるため、施工性の向上が図られる ・TSやGPSによるリアルタイム計測に変えたことにより、座標測量が不要となりその経費が削減されるため、経済性の向上が図られる
杭の位置と傾きをビジュアルで確認し杭打ち施工精度向上支援
ノンプリズムトータルステーションを用いて杭の外径の2点を計測することで杭芯位置を算出し、杭の偏心を管理するシステムである。
設計値と実測値との差異を、数値とビジュアルで車載モニターや遠隔地のWEBブラウザ(K-Cloud)に表示
コメント:
杭打ちの精度管理として、計測ネットサービス社のパイルナビVが1番活用されている。杭打ち時の人工も削減できる。
全国各地で使用実績があるパイルナビVは杭打ち精度の技術提案に取り入れやすいものである。
シートパイルにも対応している。
※斜杭には対応していない
・杭打設ナビゲーションシステム「くいナビ」
概算金額:不明(申し訳ない。。。)
仕様:トータルステーションと携帯情報端末による杭打設管理システム ・独自の焦点鏡を搭載したトータルステーションによる杭打設管理システム 【システム概要】 ・本システムは、独自の焦点鏡を備えたTSを使用し、円柱構造物の中心軸の位置を測ることが出来る計測システムである。TS1台で対象物の中心線上2点の座標値を取得し、計算によって構造物の中心軸を計測することが可能となり、オペレーターに杭の平面情報や傾きの補正量などを案内することが出来る。 【独自の焦点鏡とは】 ・独自の焦点鏡を搭載したトータルステーションとは、従来のトランシット等に刻まれている十字線の焦点鏡に同心円状の目盛りを加えることで、対象物の中心を目印がなくても計測できる事が可能となったトータルステーションである。 【施工】 ・従来では、一本の杭を打設する際に、2方向からトランシット等で測定をする必要があった。それを独自の焦点鏡を搭載したトータルステーション1台を用いて、左右の傾きは独自の焦点鏡で、前後方向の傾きは設計値と現況値との差分距離で計測し、3次元解析し確認できるシステムである。 ・斜杭の施工管理:設計の傾きとその方向を入力しておく事で、斜杭についても現状確認→誘導管理できる。
メリット:
・照準用線が同心円状のレチクルを搭載したトータルステーション(TS)に変えたことにより、杭打設時の中心軸座標を1台で測定できるため、基準点の設置減少や2方向からの視準が不要になり、施工性の向上が図れ、工期短縮が図れる。
・独自の焦点鏡とは、照準用線を同心円状のレチクルにし、対象物の両端からの離れ量を右左同じになるポイントにしてやることで、マーキングすることなく、対象物の中心を捉える事ができるものであある。
コメント:斜杭工がある際は、こちらの「くいナビ」を推奨する。
パイルナビVは斜杭工には対応できないため、「くいナビ」が唯一の商品となる。
メーカーも西尾レントオール社のため、全国各地での対応が可能だ。
・杭・地盤改良施工情報可視化システム【3Dパイルビューアー】
概算金額:不明(申し訳ない。。。)
仕様:杭工事、地盤改良工事のリアルタイム施工情報可視化システム ・本システムは、主に下記の機能を有し、杭工事や地盤改良工事における様々な施工情報をリアルタイムに誘導、可視化、評価、記録するシステムです。 1. GNSSやトータルステーションを利用した杭芯位置誘導機能(NETIS番号:KT-120091-VE杭打設管理システム「パイルナビ」が必須) 2. 改良体・杭の施工情報(施工位置、深度、電流値、スラリー量、地盤性状など)を即時に可視化・評価・記録する機能 その他 ・インターネットと通じてクラウド上に情報を蓄積し、その情報を施工現場外でも共有することが可能です。 ・深度(m)、電流値(A)、推定N値、支持層判定、杭先端の軌跡、スラリー注入量(L/min)、外軸回転数(rpm)、内軸回転数(rpm)、速度(m/min)を管理することが可能です。 ・NETIS番号:KT-120091-VE杭打設管理システム「パイルナビ」を併用し、連動させることにより杭芯先端の平面位置や傾斜角差分、方位角差分を表示することが可能です。 ・杭の3D表示に加えて未施工・施工中・施工後の杭の進捗状況を色で表現することで、直感的に識別して速やかな情報共有が可能になります。 ・計測データの出力も、日報自動作成(任意書式)、テキスト・CSVファイル形式出力、画像ファイルでの出力が可能です。
メリット: 施工現場内において人による計測、誘導、監視から、本システムに変える事によりすることにより、下記の効果が期待できる。 ・現場内に監視要員を立てる必要が無いため、監視要員の個人差や見間違いなどのヒューマンエラーを懸念する必要がない事と、インターネットを通じてどこでも、何人でもデータをリアルタイムで確認できるため、品質、経済性共に向上が図れる。 ・削孔時の電流値から換算したN値をリアルタイムに3次元でわかりやすく把握できるため、早期に設計で想定される地盤条件との整合性を画面上で確認、評価し、施工に適切にフィードバックできるため、品質の向上が図れる。 ・設計の妥当性の確認と想定と異なる場合の評価をリアルタイムに確認、記録しながら施工を進めることで、管理基準値を確実に満足することが可能となり、品質の向上が図れる。 ・杭・改良体の施工情報が3次元で表示され、進捗状況や地盤抵抗値などを色の変化により直感的に認識できるため、管理データの異常や管理基準値を満たさないデータが生じた場合など、地盤情報や施工情報の履歴をわかりやすく簡単に確認することでその原因や対応策を早期に分析したり、早期に判断できることから施工性の向上が図れる。 ・キャビン用モニターで設計3次元データをもとに杭芯位置に自動で誘導するため、目杭等による杭芯の位置出し作業や誘導作業を省力化できるとともに、目杭の変状や測量ミス等による不具合を防止できる。 ・必要なデータを迅速に出力、図化したり、ワンクリックで指定の書式への日報等の作成が可能となったため、省力化が図れる。
コメント:パイプナビVのオプションと考えて良い商品である。
地盤中の見えない施工情報を可視化・蓄積・活用をするため、見える化や発注者型の評価は高い。
費用対効果としてはパイルナビVとの併用は相当な金額となる。費用対効果が見込める現場でない限り費用すると現場の負担になりかねない。
まとめ
杭打ち管理は、通常杭か斜杭かで提案を使い分けよう。斜杭がある際は、西尾レントオール社の「くいナビ」となるが、通常だとパイプナビVの一択である。
また、GNSSを使用して杭の誘導を行うパイルナビPや杭打ち誘導の製品があるが、こちらは精度に問題がある。
こちらの商品を面白いため、是非チェックして欲しい。