現代の道路建設において、舗装の品質管理は非常に重要です。特に温度管理は、舗装の耐久性や品質に大きな影響を与える要因の一つです。最新のPAVE-IRシステムは、これまでの課題を解決し、リアルタイムでの温度モニタリングを実現する革新的な技術です。本記事では、この先進的なシステムの詳細と、その導入効果についてご紹介します。
では、いきましょう!
施工面温度管理システム
「Pave-IR」
メーカー:日本ゼム、レンタルは西尾レントオール社へ
商品概要
リアルタイムに道路の温度プロファイル(温度分布図)をシンプルにわかりやすく作成するシステム。高精度のMTPS-100温度スキャナは、舗装幅13mまでの舗装レイヤの広範囲にわたる温度プロファイルを作成し、必要に応じて合材の敷設温度と供給温度の証明として役立ちます。温度の完全な自動可視化によって、熱分離の個別スポットを素早く検知して早いアクションをとることを可能にします。4個まで追加できる高パフォーマンスの温度センサ(IR SPOTS)は、ホッパー、路盤の上やオーガー等温度管理が重要な場所の合材温度を計測および記録が可能です。 これらの複数の測定により高い精度と広範囲にわたる値が得られます。これによって、リアルタイムで供給される合材の温度を決定し、必要に応じて書類にすることも可能です。この方法では、舗装合材の温度差違が作業中に目で確認することができ、必要であればすぐ対応措置を開始することができます。
システム構成
オペランド:オンボードコンピュータ
7インチ液晶カラーディスプレイ
取扱が簡単なソフトウェア
データ保存と管理
分かりやすいアイコン表示
バックライトキーボード
IR-温度スキャナ
路面温度を測定するための赤外線センサ
自動エッジ検出機能
広く、可変可能な測定幅(最大13m)
厳しい環境を考慮した耐久性
GNSSアンテナ
ジオリファレンスのための位置データ
座標と重機の走行距離とスピードを計算するためのデータを提供
堅牢で信頼性がある
ウェザーステーション
環境条件の把握
大気温度
風速
湿度
IR – スポットセンサ
追加で合材温度を測定
柔軟な取付
リアルタイムで温度情報提供
最大4個までのセンサが使用可能
技術の詳細
システムの仕組み: 以下の動画からどうぞ!
リアルタイムモニタリング: 敷きならされた合材温度をサーモグラフィ画像でリアルタイムに表示できると同時に、各種センサーにより計測されたデータ(位置、施工速度、気象)が記録されます。
導入の背景と必要性
従来の問題点: 従来の舗装工事では、ハンディタイプの温度計を活用して温度を計測していた。人力で計測器を使用し計測しているため、舗装面で温度計測ができずポイントでの温度管理となり、確実な温度管理とは程遠い管理であった。
PAVE-IRの解決策: PAVE-IRを活用することにより、リアルタイムで敷きならした合剤温度全面を表示確認することができ、温度のばらつきを含め速やかな対応が行うことができる。
未来の展望
技術の発展: 大成ロテック社では、温度管理から転圧管理まで一貫したシステムを連動させ品質管理及び向上を行なっている。
最後に
最先端の舗装面温度管理システムを紹介しました。こちらのシステムは、どのアスファルトフィニッシャーでも取り付けが容易であることから、比較的施工範囲の広い舗装工事の際は是非とも導入を検討していただきたい。また、寒冷地における冬季の施工管理にも有効である。
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