皆様から好評な最新舗装技術シリーズとなります。
以前の記事をまだご覧になってない方は、以下からどうぞ!
最新舗装技術シリーズ:革新的な舗装出来形計測システムの導入
〜最先端の計測技術がもたらす効率化と精度向上について〜
さて、今回の最新舗装技術シリーズは、舗装出来形計測システムの比較編となります。
現在各メーカーが共同開発を行い、同等の技術システムが多く登場しています。舗装出来形計測システムにおいても同様にシステムが新たに登場しました。同様に技術が出た際に、間違いなく困るのが現場に使う方です。「どちらの技術を採用した方が良いのかな?」と誰でも悩むはずです。
そのな現場のために双方の比較を紹介し導入の参考としていただこうと思います。
ではいきましょう!!
舗装出来形デジカメ計測システム
KT-220048-A
VS
写真測量アプリ出来形測量システム
「ライトメジャー」 KT-240121-A
1. 導入
技術進化の背景:舗装工事において、出来形管理計測システムは品質と効率の向上に欠かせない技術です。今回は、既存の技術舗装出来形デジカメ計測システム「KT-220048-A」と新たに開発された技術写真測量アプリ出来形測定システムライトメジャー「KT-240121-A」を比較し、それぞれの特徴や現場での影響を詳しく解説します。
技術紹介の意義:現場のニーズに応じた技術選定が求められる中、どの技術がどのような場面で最適なのかを理解することが重要です。本記事では、これらの技術の強みと弱みを明確にし、最適な選択をサポートします。
2. 技術の概要
KT-220048-Aの技術概要
技術名: 舗装出来形デジカメ検測システム
主な特徴
検測を専用デジカメによる撮影に変えたことにより、検測を一人で行えるため、経済性、施工性の向上が図れる。
検測を専用デジカメによる撮影に変えたことにより、検測精度が向上し、誤差が平準化されるため、品質の向上が図れる。
検測を専用デジカメによる撮影に変えたことにより、供用車線から離れた位置で検測を一人で行えるため、安全性の向上が図れる。
帳票を自動作成に変えたことにより、現場での手動入力や帳票作成がなくなるため、経済性、施工性の向上が図れる。
KT-240121-Aの技術概要
技術名:写真測量アプリ 出来形測定システム「ライトメジャー」
主な特徴
スマートフォンで撮影した写真を用いた測定に変えたことにより、1名で測定を行うことが可能で、省人化となり、労務費を削減できるため、経済性の向上が図られる。
自動作成に変えたことにより、現場での手作業での入力や帳票作成が不要で、作業時間を削減できるため、施工性の向上が図られる。
3. 技術の詳細比較
計測精度
舗装出来形デジカメ検測システム KT-220048:水糸下がりと本開発技術の測定値を水準測量結果と比較すると,水糸下がりは平均測定値の誤差が1mm(標準偏差1.9mm)に対し,本開発技術は平均測定値が0mm(標準偏差1.2mm)であった。このことは,本開発技術が水糸下がり検測と同等以上の測定精度を持つことを示している。
写真測量アプリ 出来形測定システム「ライトメジャー」KT-240121:計測精度は、鉛直方向40点、全点において±4mm以内であった。水平方向40点、全点において±10mm以内であった。
操作性と使いやすさ
舗装出来形デジカメ検測システム KT-220048:専用の機材と撮影対象がセットとなっていて、設置から撮影をするのみのため、操作性では特段問題ないと考えられる。
写真測量アプリ 出来形測定システム「ライトメジャー」KT-240121:お馴染みのスマートフォンからARマーカーに向け撮影するだけなので操作性についても問題ない。
コストパフォーマンス
舗装出来形デジカメ検測システム KT-220048:検測を専用デジカメによる撮影に変えたことにより、検測を一人で行えるため、および帳票を自動作成に変えたことにより、現場での手動入力や帳票作成がなくなるため、経済性の向上が図れる。特に出来形検測頻度が多い現場に有効。
写真測量アプリ 出来形測定システム「ライトメジャー」KT-240121:: スマートフォンを使用し1名で測定が可能で省人化となり、労務費を削減できるため、経済性の向上が図れる。測定頻度の多い現場に有効。経済性としては、従来技術と比較して46%向上が証明された。
効率化効果
舗装出来形デジカメ検測システム KT-220048
写真測量アプリ 出来形測定システム「ライトメジャー」KT-240121
双方大規模な現場で効率的に計測ができるため、作業時間の大幅な短縮が可能。
4. 適用事例と現場での評価
舗装出来形デジカメ検測システム KT-220048
写真測量アプリ 出来形測定システム「ライトメジャー」KT-240121
こちらについては、双方出来形計測の頻度が多い工事現場に有効である。
5. 結論
結論:どちらの技術も最新技術を活用し省力化、省人化を可能にした舗装出来形計測システムである。比較した結果、どちらも同様性能を備えているが、精度の高さでは独自のデジカメを使用するKT-220048の方が優れている。しかし、機器点数が少ないKT-240121は実際に現場で使用担当者にとっては使い勝手が良いかと考えられる。これらを踏まえ現場導入においては、現場の条件やプロジェクトの規模に応じて導入の可否を見極めることが重要である。今後も舗装技術の進化を注視しながら、最適なソリューションをお伝えしていきます。
以上ありがとうございました。
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