数年前より各現場より普及してきた建設キャリアアップシステム(以下CCUS)。
技術者ひとり一人の就業実績や資格を登録し、技能の公正な評価、工事の品質向上、現場作業の効率化などに繋げるシステムとなっております。
このCCUSを導入する理由として、技能者の能力や経験等を適正に評価し処遇改善に繋げることも目的としています。
これまでの建設業では、技能者の実績や資格を同じ形で見える化することができませんでした。このCCUSは、その問題を解決するシステムなのです。
CCUSにより処遇改善のみならず適正な現場配置や後輩育成にも繋げることができます。
建設業全体でこの流れを作り出すことで高品質な提供や生産性向上にも繋がります。
このような流れから、2022年8月に経営審査事項の改正が行われました。
この改正によりCCUSを全現場に導入した元請けを対象とした加点項目が新設されました。
具体的には、以下の通りです。
・直近の事業年度に請負ったすべての建設工事が対象(元請工事)
・民間工事を含むすべての現場において実施した場合15点
・すべての公共工事おいて実施した場合10点
経営審査事項で加点されるとなれば、建設会社は活用するしかありません。
が、しかしこれは企業的なお話。
実際に現場では、色々準備が大変なのです。
まずは専用のカードリーダー。
レンタルが可能ですが屋内用と屋外用あり、電源や設置スペースが必要となります。
もちろんカードリーダーは端末に通信がありますので月額料金もかかります。
さらには機器端末でありますので、カードを読み込まないというトラブルが多々ございます。。。
このような状況が続いていた中、なんと解決策としてiPhoneアプリでの読み込みが可能となりました!
これは記事にしなくてはならないと思いご紹介いたします!
この記事を読んで皆さんも積極的に取り入れていきましょう!
建設キャリアアップシステム iPhoneがカードリーダに!
建設業振興基金は、建設キャリアアップシステム(CCUS)の就業履歴を、カードリーダーの代わりにスマートフォン「iPhone」を利用して蓄積できるようにしました。
就業履歴を登録するための無料アプリ「建レコ」の最新バージョンをiPhoneにインストールする必要があリマス。
この最新バージョンの建レコは、1月29日から提供となります。
建設振興基金は、iPhoneをカードリーダーとして利用できるよう建レコに機能を追加しました。
建レコをインストールしたiPhoneの裏面にCCUSカードをタッチすると、近距離無線通信でカード情報を読み取れるようになります。
読み取った情報はいったんiPhoneに保存できるため、通信状況の悪い山奥などの建設現場でも使用できます。
通信回線が良好な場所へ戻った後、CCUSと連携し就業履歴を登録すると入退場どちらの時間も記録できます。
特に有効な活用として、舗装現場や短期現場があげられます。
舗装現場は、現場事務所を設置しないケースが多く、且つ切削オーバーレイといった現道を舗装する工事だとカードリーダーの電源を準備して読み取ってっといった作業手間がなくなるのです。
集合した場所でカード情報をiPhoneで読み込めば良いとなれば活用の幅が広がり現場にとって嬉しい機能であリマス。
詳細は、下記の資料から確認ください。
以上ありがとうございました。
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