前回反響があったコンクリート養生におけるクラウド温度管理の提案。
やはり構造物に携わる方々は構造物の品質がダイレクトに現場評価及び現場を成功を左右することをわかっているのだと再確認した。
今回の記事は、このコンクリート養生における温度管理に続く第2弾である。
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さてさて、皆さんは圧縮強化推定マチュリティ法をご存知だろうか?こちらは世界的には一般的なコンクリート強度試験であるが日本ではあまり行われていないようだ。
タイトルの通り日本における一般的なコンクリート養生時の温度管理と圧縮強度試験については、下記のような工程が一般的となっている。
もちろんこれまで当たり前のように行われてきた為、この工程に関して何も問題はないであろう。
しかし、世界的と比べて見てみると大きく異なってくる。
世界の一般的なコンクリート養生時の温度管理と圧縮強度試験がこちらだ。
つまりマチュリティ法とは、
温度管理と経過時間から圧縮強度を非破壊で推定可能にすることができる。
このマチュリティ法により、これまで当たり前に行ってきた供試体コアサンプルの破壊試験が不要となるのだ。
この工程がなくなるだけでも大きく生産性の向上に努めることが可能となる。
実際に国土交通省でも平成28年に認められている。
しかし、このマチュリティ法はどんなセンサーを使ってもできるわけではない。
この破壊試験を不要にできるマチュリティ法が可能となる商品がこちらだ。
3つのタイプがあるが、この中でもおすすめがSmartRock3の商品紹介を行っていく。
埋込可能型ワイヤレスコンクリート温湿度センサ
メーカー:KEYTEC (オンラインまたは各商社より購入可能)
商品内容:
コンクリート養生時の温度・湿度を定期的に自動記録し、無線通信でスマートフォンにデータを転送する完全防水・埋込可能型温湿度センサ製品技術
【温度センサ型】SmartRock3
・養生中のコンクリート内部温度(最大深度3m)を15分間隔で約60日間自動計測記録が可能 ・圧縮強度試験結果(圧縮強度と材齢)と積算温度との相関式を求め、コンクリートの養生温度をモニタリングすることにより、コンクリート強度発現を推定する
そして何よりSmartRock3の特徴は、
温度測定ポイントが2箇所となっているため、コンクリート内部温度と表面温度の2箇所測定ができるのだ。
つまり、前回の記事でも説明したように脱枠の適切な判断も可能となってくる。
さらにNETISの活用促進技術である。
適切な脱枠のタイミングを管理できる且つ非破壊にて圧縮強度を測れるときたら採するしかないだろう。
唯一の違いが販売品であることくらいだが、エコモット社のおんどロイドもレンタルではあるがセンサーケーブルは販売品となり交換用ケーブルも必要となるため、実質大きく金額が異なることはない。
このSmartRock3を活用し生産性向上、工程短縮と品質を手に入れよう。
それでは。
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