さてさて、前回の記事で
「技術提案で評価されているのは、その企業でしかできない優位性のある施工方法や新技術であり、発注者もその独自性を望んで評価している」とお伝えした。
↓前回記事
私がいる北海道で「今年、国交相の現場をここの建設会社が多く現場受注しているな〜」っと思っていたが先日NETISページを見てみると疑問が晴れた。
そう共同開発商品がNETIS登録となりその商品を技術提案に乗せ活用し施工していたからだ。
「やはり」っと私は感じたしこの流れは地場業者にもきたかという思いだ。共同開発は大手ゼネコンの商品開発部を行ってきたことだが、もう時代は違う。地場建設業者も取り入れなくてはならないのだ。この流れを軽視していると本当に痛い目を見る。そうならないためにも、今回紹介する記事を読み、最新のトレンドである共同開発にチャレンジしてほしい。
共同開発商品紹介
警報灯付舗装路面温度表示器
NETIS:HK-220008-A
メーカー:クリマテック株式会社
建設業者:株式会社玉川組
商品内容:
この技術は、非接触温度計と大型表示器を利用した転圧温度管理であり舗装時のアスファルト表面温度を表示器で確認することができ、警戒値を下回るとパトランプを鳴らし周囲に警告することができるものだ。
冬季舗装においてアスファルトの温度管理は品質管理上でとても重要であり、技術提案項目でも重要な提案項目である。そこに着目して共同開発を実施したのだろう。
さて、率直にいかがだろう。
実際に赤外線の放射温度計はSAKAIが商品化していた。この共同開発はそこに知恵とアイデアを加えただけである。
これであればどの建設業者も可能ではないのか?技術を有するメーカーと建設業者がタッグを組めば商品化も可能である。
何より計画→試験導入→検証→改善 この流れがスムーズで現場の意見を取り入れやすくメーカーにとっても重要なフィードバックを得ることができる。
この事例を見て、各建設業者はまず共同開発に取り組まなくてはならないと危機感を持ってほしい。そして、北海道でどの舗装における共同開発を実現した株式会社玉川組さんは素晴らしいチャレンジをしたと思う。
株式会社玉川組さんはこの自社のNETISを武器に多くの現場を獲得してくるだろう。
以上
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